【ご依頼主】A子さん(急逝したお母様の相続手続きをされたご依頼者)
A子さんは、お母様が急逝し、兄のS男さんと共に相続手続きを進める必要がありました。しかし、お兄様の妻(兄嫁)が実家を早急に売却しようとしており、A子さんは感情的に納得できず、兄嫁の影響を受けている兄との間に不信感を抱くようになりました。
まず、A子さんの心情を丁寧にヒアリングし、彼女の想いに寄り添いました。相続手続きに関しては、感情の対立を避け、冷静に話し合いを進めるため、弁護士などの専門家に相談しながら遺産分割協議を進めることを提案しました。
また、兄嫁の影響を減らすため、兄との直接的なコミュニケーションを促し、相続人間での合意形成を目指すよう助言しました。
A子さんは、兄との対話を重ね、感情的な対立が深まる前に専門家の支援を受けて手続きを進めることを決めました。兄との関係は、冷静な話し合いを通じて徐々に修復され、実家の売却も急がず、形見分けを含めた合意形成が図られました。
結果として、大きな対立や法的な争い(争族)に発展することを避け、兄妹の絆を保ちながら相続手続きを無事に完了させることができました。※争族は、相続の造語です。